Google Formで問い合わせを効率化
Google Form.icon/GAS.icon/slack.icon/Scrapbox.icon/Helpfeel.iconの5つを使って「問い合わせフロー」をハックした話です。
誰のための資料
Corporate IT / 総務 / 労務のように「依頼されて対応」が多い部署の方。
金融のようなセキュリティが厳しい会社の方。
tsawada.iconのペルソナ紹介
金融系企業にて「自由とセキュリティのバランス」を考えながら、SaaSの導入(slack.iconScrapbox.icon)を通して「無駄の削減」を図る人
気にしいで、「配慮ばかり気にして、結果お願いするのを遠慮する」タイプ
めんどくさがりで、「すぐできない」「どこひらけばいいっけ」となったら後回しにしちゃうタイプ
自分がいないと成り立たない作業の存在が「貢献実感」ではなく「プレッシャー」になるタイプ
よくある課題感
問い合わせ対応者として
説明書・社内ルール作っても誰もみない!!!!何度この説明すればいいんだろう…
情報が不十分!変えられない情報もあるから「これでいいですか?」の確認も必要で辛いいいい
問い合わせする人として
相手も忙しいのあるから「できるだけ準備」してからお願いしたいけど、その準備の仕方がわからない。資料もなさそう。でも、今の状態で依頼するの心苦しいな…!
結局どう進めればいいの!よくわかんない!うーん。後回し!
あー、あの作業の仕方忘れちゃった。とりあえずhelpで聞くか!
問い合わせの流れを設計する人として
現場の使い勝手反映したいけど…自分が使うわけじゃないからあんまわからないな…
つまり誰にとっても嬉しくない仕組み。
全部解決しました!!!どーん!!!!
全体の仕組みとしては
Helpfeel.icon:依頼のためのGoogle Form.icon・知りたい情報への導線。スムーズにそこまで繋げてくれる
Scrapbox.icon:会社のナレッジベース。社内ルールだけじゃなく全てのテキスト情報が乗っている(Notion.iconと近い)
Google Form.icon:「効率よく依頼する」ためのInterface
GAS.icon:依頼後の対応のうち「自動化できるもの」を行う場所
slack.icon:依頼してもらった後のやりとりをスムーズに行う場所
工夫した点
robotが仲介することで「配慮cost」を削減した
「この文章でいいんだっけ。この表現でいいんだっけ。お疲れ様から言わないでいいんだっけ」を気にしがち
「本当は情報が足りないんだけど…追加依頼していいんだっけ、その場合なんて依頼すればいいんだっけ」となりがち
依頼は「普段関わりが薄い人」から割合が多いので、ここの「配慮」を削減することがかなりの効率化になる
依頼フォーマットを決めたくなるような時。きっと組織規模が大きくなっている
Google Formの通りに進めれば「最も上手なバトンパス(要件定義)」が出来るようにする。
事前の「使い方説明」を不要とし、申請時にチェックすればいいようにする。
「Formさえ見つければいい。ないならばslack.icon#helpで相談してもらう」
申請上の注意事項は「チェックリスト形式」にする。最初の画面で提示するのがbetter
チェックリストだから面倒じゃない。
事前準備が欠かせない作業だったとしてもまずはFormを開いてもらう。最初のチェックリストで「あ!足りない!」と思って、準備し直していただけばOK
条件分岐は全て「ラジオボタンとセクション」で実現し、「必要な値入力」にフォーカスさせる。
入口がいくつもパターンあるのはしんどい(どれが今からやる作業かわからず、取り掛かるまでの時間がかかる)
内部で「自分は答えない問い」がたくさんあるのはしんどい
入口は1つにしておきつつ、内部の回答箇所も少数で維持したい
対応者はSlackさえ見れば楽に対応できる。ようにする。
対応中に何か入力する必要がある場合、その入力値がSlackに投稿されるように。
対応時にいろんなツールを飛び交う場合、利用するツールへ1clickで遷移できるように
Formの存在が、「他の人にも伝わる」ようにする。
投稿文章にて「あ、こんなフォームある」がわかるように
狙ったこと
運用flowの改善が、サクサク行える。
1.5hもあればGoogle Form.icon+GAS.iconの初回設定が可能
slack.iconで常に「使いにくい」の声を拾い、Google Form.icon+GAS.iconを改善していく
Userは「google form.iconの通りに作業する」ので、「flowが改善されたこと」を意識しなくていい。Google Formを改善すれば完璧
必要な作業が「google form.icon+GAS.icon」に残るので、引き継ぎ漏れが起こりにくい
できる限り自動化(= as Code)され、残りの部分はslack.icon通知部分でManualとして記述される
なぜGoogle Formなのか
Google Form以外に比べて神
対比がBacklog.iconとslack.iconのワークフロー
Backlog.icon/slack.icon共通
「申請時の注意事項」が別のツールに記載されていて、見に行くのが手間で、制定したルールが守られない
Backlog.iconであれば、「課題追加」の時に「wiki」をみにいく必要が生まれる
slack.iconであれば、ワークフローにて入力する時に、他ツールを見にいく必要が出る
Backlog.icon
フォーマットはあれど「ゼロから自分で入力」がめんどくさくて、過去課題を複製して依頼しがち。
改善が回らない
依頼内容の不備はコメント欄で解消されることが多く「依頼本文だけコピー」だと負が連鎖する
slack.iconワークフロー
説明文章に画像入れ込めない。
Google Sheet.icon/GAS.iconとの連携ができる
security厳しい会社だと「GAS.icon経由でないとGoogle Sheet.icon/Google Form.iconへアクセスできない」が多い。
SaaSの導入も同様の理由で厳しい
「GAS.icon+Google Form.icon」がsecurity厳しい会社でもOKが出るライン
gas.iconはV8ランタイムが動かせるので、browserでできることはなんでもできる(=ほぼ全てが実現できる) 本当はJIRAなどの「ワークフローツール」を使いたいけどそれは難しい会社向け…
考察
ワークフロー(何度も確認作業をしながら作業する)って、意外にいらないかも?
「作業完了に必要な手続き」って最初から見えてる。
「書類ではわからないよぉ」であれば、slack.iconで柔軟に対応した後、Google Form.iconでの解説をrichにすればOK